将棋の第84期順位戦A級5回戦が11月20日、名古屋市の「名古屋将棋対局場」で行われ、糸谷哲郎八段(37)が中村太地八段(37)に149手で勝利した。
注目の同学年対決は、糸谷八段が制した。ABEMAでテキスト解説を担当した黒田尭之六段(29)は、「糸谷八段得意の先手雁木に対し、中村八段の早い端歩、さらに40手目あたりまでは、おそらく用意の作戦だったのではないかと推測されます」とコメント。
「46手目に中村八段の端からの仕掛けに対し、糸谷八段も一歩も引かない強気な応対で難しい中盤戦が続きました。74手目に持ち駒の香車を使って受けた周辺が分岐点で、少しづつ先手に形勢の針が振れていったように思いますが、形勢を損なってからの中村八段の粘り強さと勝負術が非常に見応えがあり、最後まで目が離せない一局だったと思います」と総括した。
この結果、勝利した糸谷八段は4勝1敗とし、全勝の永瀬拓矢九段(33)に次ぐ2位グループに浮上。次戦の6回戦では佐藤天彦九段(37)と対戦する。一方、敗れた中村八段は1勝4敗となった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





