■中国への依存度を下げ、リスク分散は必須か

今後の見立て
拡大する

 現在、中国への依存度はどれほどのものか。第一生命経済研究所主席エコノミスト・西濱徹氏は、日本が中国からの輸入に頼っているものの多さを語る。輸入シェアが50%以上に達している品目数を見ると、日本は1406品目を中国から輸入。2番目のアメリカが252品目であることを見ると、格段に多い。「おもちゃ、服なども中国の輸入が5割を超えている。中国に過度に依存している状態をばらけさせておかないと、何かあった時に問題がすぐに出る。やはりリスクも低減し、自由貿易も維持しながらバランスをいかに取っていくのかが重要だ」と、依存度を下げる重要性があるとした。

 またかつて、尖閣諸島を巡る問題で、中国が一時的にレアアースの輸出制限を行ったことを例に出し「その時に、日本の製造業にも相当痛みはあった。これも調達先を分散化させておくことが非常に重要。(調達先が)オーストラリアなのか、もしくは日本国内でも取れるのか。いろいろと分散化した環境を作るべきだ」と述べた。
(『ABEMA Prime』より)
 

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(4枚)