いきなりインタビュー冒頭で、安青錦の人柄が垣間見られる瞬間が訪れた。
(代表インタビュー全文)
―初優勝、安青錦関です。おめでとうございます。
ありがとうございます。
(ひとこと言って、深々と丁寧に四方に一礼。大歓声が沸き起こり「四方に一礼」「四方に礼するのいいね」「丁寧な礼」「礼儀正しい」「なんか武士みたいだ」「青い目のサムライ」などの反響が相次ぐ)
ーずっと目標にしてきた優勝をつかみ取りました。いまどんな気持ちでしょう。
素直に嬉しいです。
―きょうは優勝するには2番勝つ必要がありました。どんな思いできょうを迎えたのでしょう。
自分らしく、下から相撲を取れたらいいと思って頑張りました。
―本割で大関に勝ちました。決定戦になりました。それが決まったときの思いはどうですか。
まぁ、初めてのことだったので。しっかり悔いが無いようにやっていきたかったです。
―決定戦の相撲は緊張感どうだったでしょうか。
もちろん、いつも緊張しているので緊張感ありましたけど、しっかり自分らしい相撲とれてよかったです。
―昨日もそうですし、3回勝っている横綱にまた勝ちました。内容どうだったでしょう。
まぁ、自分らしい相撲とれたので良かったと思います。
―優勝が決まったときの歓声はどんな風に聞こえましたか。
まぁ、あんまり信じられなかったので、あまり聞こえなかったです(笑)
(館内もどっと笑い)
―花道の奥では付け人とも抱き合いました。少し目からあふれるものもあったかと思います。
ずっと目標にしてきたことなので、それをできてうれしかったですね。
―初めて抱いた賜杯の重さは。
思ったより重たかったですね(笑)
(再び、館内どっと笑い)
―3年前に来日して、もう優勝をつかみ取りました。改めて、振り返ってどうでしょう。
師匠が言っていることをしっかりやってきて、その結果だと思います。
―入幕から5場所連続でずっと二桁。最後は優勝、どうしてここまで勝てるのでしょう。
(館内から「大関!」の掛け声)
自分でもあまりよくわからないです(笑)
―審判部が場所後に臨時理事会の招集を八角理事長に承認し、理事長も承認をしたと。新たな番付で新年を迎えることになりそうです。
嬉しいですけど、一つ上の番付もあるので、そこを目指していきたいです。
(館内どよめき)
―満足することは、来日してから3年間…
いや、これからだと思います。
―来年に向けての意気込み
今場所に負けないような結果出せるように頑張ります。
勝って兜の緒を締める。まさに武将のような安青錦の笑顔を織り交ぜた、誠実な優勝インタビューのやり取りに心を鷲掴みにされたファン。館内は拍手喝采だった。(ABEMA/大相撲チャンネル)
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