■兄と関係悪化、母の再婚相手から拒絶「家族が増える時は揉め事も増える」
女性パートナーと不動産会社を経営するREYANさん。思春期に自身のセクシュアリティを自覚し、友人にはカミングアウトして相談。母親には、現在のパートナーと付き合った20歳の時に打ち明けた。当初は難色を示すも、徐々に容認。ただ、兄と関係が悪化し、母親の再婚相手にも容認されなかった。
当時の経緯について、「母が伝えたのだと思うが、再婚相手から『レズビアンなの?』とド直球なメッセージが来た。『私はそういうセクシュアリティをよく思っていないし、それを知ることで幸せじゃない』と。外国籍ということもあって、宗教的に否定的だというのは後々知った。離れて暮らしているので、メッセージだけでは関係的に難しかった」と語る。
なんとなく気づいていた母に対し、兄は反発したそうだ。「これも私からではなく、母から伝えた。お互いに触れないまま、直接ひどいことも言われなかったが、『なんでこんなことになってるんだ』と母づてに聞くことはあった。兄は“普通”に憧れを抱いているところがあって、結婚するパートナーに『妹はこんな人で〜』『こんな人と住んでて〜』『(義弟と)将来遊んだりできるかも〜』と打ち明けられると思っていたかもしれないが、全てなくなってしまった。家族が増える時は、揉め事も増えるのかな」。
カミングアウトはしてよかったのか。「母には言ってよかった。時間はすごく大事で、8年ぐらい経ってじわじわと慣れ、今のパートナーとも良好な関係になった。あと、『結婚しないの?』『子ども可愛いよね』と言われることがグッと減り、実家に帰りやすくなった」と答えた。
■「受け入れる側が“認められない”と思える社会も大事」
