将棋の第19回朝日杯将棋オープン戦二次予選Dブロック決勝戦が11月28日、東京・渋谷区の将棋会館で行われ、佐藤天彦九段（37）が山川泰熙四段（27）に勝利した。
両者の初手合いとなった本局は、振り駒で佐藤九段の先手番に決定。戦型は相掛かりとなった。ABEMAでテキスト解説を務めた村中秀史七段（44）は、「22手目に歩を打つ手筋の是非が本局の大きなポイントになりました。佐藤九段が短い持ち時間でも正確に対応して結果的にはその手筋は無理筋だったようです。山川四段は苦戦に陥った後もしぶとく攻めを繋げましたが、佐藤九段が終始冷静な対応で最後まで付け入る隙を与えませんでした」と総括した。
この結果、佐藤九段の予選Dブロック突破が決定。3年ぶりの本戦トーナメント出場が決まった。なお、朝日杯では第15回大会のベスト4が最高成績となっている。強豪がそろう本戦ではどのような躍進を見せるのか、今後のその戦いぶりからも目が離せない。
（ABEMA／将棋チャンネルより）
