3つ目の「能力を高めよ!の圧力」について。最近目にするような「ジョブ型」「ポータブルスキル」「リスキリング」などのワードは、いずれも個の能力に関するものだ。学びが必要であることは間違いないが、上の世代がスキルと再就職に不安を抱える状況の中、こうしたワードに触れるたびに、何か強みや武器を身につけなければ生き残れないという焦りも生まれてくる。
小林氏は以下のように見解を示す。
「最近聞く『スキルベース型』では、例えば1つの職務をタスクに分けてタスクごとに得意な人をアサインするような組織も出てきているようだ。タスクごとに、専門性や経験値があれば良いため、ワークシェアなどもしやすそうだ。一概に自分に専門性が何もないからと思わなくても、これまで培ってきた経験を生かしてできる仕事があるかもしれない」
(『わたしとニュース』より)
この記事の画像一覧
