■社外取締役の本来の役割とは?
経済学者の竹中平蔵氏は、そもそも社外取締役について「執行役を監督する立場であり、会社と建設的な緊張関係でなければいけない。悪い社長を辞めさせて、次の社長を引っ張ってくるサクセッションこそが、社外取締役の1番重要な仕事だ」と話す。
また、「社外取締役は空気が読めない人の方がいい。社内で当たり前になっているようなことに『ちょっとおかしいんじゃないの?』と言えること。それは女性の方が言いやすい気がする」といい、女性の役割に期待を示した。
女性の社外取締役の貢献について、濱屋氏は「女性はスーパーで買い物するなど、すごく生活者に近い目線が持てるため、ユーザーの意見を上層部に伝え、助言する意味では適している」と話す。横田氏も「社外取締役がいることで、社内の人材がまだ少ない中でサポートとなり、社内の女性取締役が発言しやすくなる」という効能もあるとした。
竹中平蔵氏は社外取締役の任期については、「原則1年の契約社員だと思う方がいい」とし、「いつ辞めても構わないような人が社外取締役になるべきだ」と強調。濱屋氏は、「(社外取締役の)報酬は平均よりかなり少なく、若手の平社員くらいの額だ」と明かす。本業のYouTuberの収益ももちろんあるので、万が一不正があった場合は公表するなど、しっかり独立性を持って、ダメなことはダメと言っていきたい」と強い姿勢を示した。
(『ABEMA Prime』より)
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