■解決策は?

 では、具体的にどのような解決策をとればいいのか。「養子に反対ではない。50年、100年先になれば、国民はあまり今と変わらない目で見るだろう。皇室内での養子もありだ。昔であれば『直系を擬制する』考え方で、悠仁殿下が天皇陛下の養子になる可能性が高い。それを認めるかの議論も広がってくるだろう」。

 現状では「華族制度の復活も、憲法上できない。ただ皇族の数を増やすことそのものは、憲法違反ではない」と解説し、「一定数の確保は必要だが、その時に考える必要があるのは『天皇に近い人』と『離れた人』についてだ。現行制度は戦後1、2年でバタバタと作られた。それから78年がたち、現状に合わなくなってきており、金銭面も含めて抜本的な見直しが必要だ」とした。

 宮内庁職員として皇室を眺めて、「なんとご立派な方々で、素晴らしいとしか言いようがない。孤独な中で、自分との戦いもあるだろう。生まれた時からそうした環境にある天皇陛下と、30歳ごろに皇室へ入った皇后陛下では違いがある。秋篠宮殿下もそうだが、周囲に人がいるのが普通で、人のために寄り添う思いを持っている。そうした人は、なかなか一般社会では育たないだろう」と語った。

(『ABEMA Prime』より)

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