将棋の第84期順位戦A級6回戦が12月10日、名古屋市の「名古屋将棋対局場」で行われ、糸谷哲郎八段(37)が佐藤天彦九段(37)に96手で勝利した。
注目の一戦は、糸谷八段が白星を飾った。ABEMAでテキスト解説を担当した黒田尭之六段(29)は、「佐藤天九段の四間飛車に、対抗系かと思いきや意表の相振り飛車となりました」と戦型選択にやや意外だった様子だ。
「端歩を突いて糸谷八段が仕掛け、手が広い中盤が続きましたが、難しいながらも少し糸谷八段がペースを握ったように思います。佐藤天九段の勝負手にもほぼ時間を使わず正確な対応で見切り、全体を通して糸谷八段の強さが光った一局という印象でした」と一局を総括していた。
この結果、勝利した糸谷八段は5勝1敗とし、全勝の永瀬拓矢九段(33)に次ぐ2位を堅守した。一方、敗れた佐藤九段は1勝5敗となった。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





