右サイドからのスローインを受けようとロドリゴが、左右に動きながらマークを外そうとする。次の瞬間、左足がずるっと滑り、全体重が右足に乗っかってしまったのだ。そのまま、内転筋を押さえてピッチにうずくまり、試合は中断。解説の林陵平氏は「滑ってましたね。かなり伸ばした形。これはいかんですよ。左足を滑らせて右足を踏ん張った時に内転筋を痛めましたね」とこの状況を説明した。
その後ロドリゴは立ち上がってプレーを続行させたが、一連の危険なシーンにファンたちは「味方を壊してるやん」「滑りすぎやって」「金あるんやからちゃんと整備してや」「先週末の試合から酷い状態やな」「あっちこっちで滑ってるもんな」「相手選手に対してもだけど、自チームの選手壊すことになるぞ」「サッカーできる環境じゃありません」など厳しい声が飛んだ。
サンティアゴ・ベルナベスでは11月16日に、アメリカンフットボール(NFL)のマイアミ・ドルフィンズとワシントン・コマンダースの一戦が行われた。スペイン紙『アス』によると1億5000万ユーロ(約269億7000万円)の経済効果があったようだ。
NFLの試合に向けて芝生を張り替えたが、これが悪影響を及ぼす。アウェイ6連戦を終えたレアル・マドリードが、ラ・リーガ第15節でセルタと対戦した際には芝生が緩く、林氏が「スケートリンクの上でプレーしているような状態だった」というように、両チームの選手が各所でスリップする事態が発生していた。今回の一戦でもその問題が解消されておらず、あわや大怪我につながるシーンとなった。
なおロドリゴはその後問題なくプレーを続け、試合終了までピッチに立ち続けた。チームは、前半のうちに逆転を許し、1ー2で敗れている。
(ABEMA/WOWSPO/UEFAチャンピオンズリーグ)

