■性教育に“戸惑い”を抱える保護者が多い現実

家庭での性教育 保護者は「戸惑い」
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 SHELLYは、自身のYouTubeチャンネル「SHELLYのお風呂場」で性教育に関する情報を発信するほか、2023年、性犯罪の規定を見直す刑法改正案が審議されている衆議院法務委員会の参考人として出席するなど、包括的性教育の普及に取り組んでいる。

 家庭での性教育において、保護者としては“戸惑い”を抱えているのが実態だ。日本赤十字広島看護大学の亀石知美助教らの調査(第1子が小学生である保護者131人)によると、性教育が必要だと考えている人は8割以上いるが、実際に性教育を実施しているのは3割、戸惑いを感じていると回答した保護者は6割以上にのぼり、理由としては「どう伝えていいのかわからない」が最も多かったという。

 この状況に対し、SHELLYは「性教育は今日より明日の方が恥ずかしくなる。明日より明後日の方がもっと気まずくなる。『絶対にその話になった今日が始め時だよ』とママ友にも話している。それはどの世代も同じこと。小さい時からセックスの話をオープンにして、そしてフラットにするというのはすごく大事だと思っている。性教育は妊娠の過程だけでなく、例えば、ジェンダーの話、多様性の話、セクシャリティの話、人を大事にすることはどういうことなんだろう、人をリスペクトすることはどういうことなんだろう、そこから性的同意にも繋がる。全部の対話が繋がっての性教育だと思うので、早いに越したことはない」とコメント。

「タイミング失ってしまった、今さら恥ずかしいよと思っている親御さんは、直接ではなく、本やYouTubeを勧めるなど、コンテンツを使うと良いと思う。『これすごく面白いって勧められたんだけど、見てどう思ったか教えてよ』と動画のリンクを送ってみて、後日『あれ見た?どう?』と聞いてみるみたいな。コンテンツを挟んだコミュニケーションが取り入れやすいかも」(SHELLY、以下同)

SHELLY自身は性教育として「絵本」を活用
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