8年後のデクに山下大輝「腑に落ちた」
そして、テレビ放送にあわせて最終回である第11話(No.170)を大スクリーンでリアルタイム上映を実施し、キャスト陣も会場の座席で観客と一体となってラストエピソードを見届ける。
最終回の上映が終わると、会場から溢れんばかりの盛大な拍手が贈られた。最終回の感動も覚めやらぬまま、再びキャスト陣がステージに登壇する。そして、ここからは上映を終えたばかりの最終回についてトークを展開。
最終回の冒頭で描かれたのは、家族から迫害されていた謎の少年・照元光輝と、かつて家族を崩壊させてしまった志村転弧=死柄木弔を救えなかった老女とのエピソード。老女が少年を救った描写について、内山は、「死柄木は他の人生もあったはずなのにと思った。(オール・フォー・ワンが転弧を陥れた恐ろしい計画について)台本のト書きを見た時には驚いた。そこから「崩壊」の“個性”が始まり、家族の崩壊に繋がった。最後の最後で、キャラクターの人生について考えるところがありました。」と自身が演じた死柄木の人生に想いを馳せたとコメント。
続いて、雄英高校の卒業式のシーンについて、山下は「色々な思い出が蘇ってきて、一番グッと来たシーン。泣きそうになりつつも、最後は笑顔でユーモアのある卒業式になったと感じた。」と笑顔を見せる。また、飯田が卒業生に答辞を贈るシーンはアニメオリジナルで描かれ、石川は「10年間の思いを台詞に乗せていった。自分の尺で演じさせていただき、それがオンエアでも使って頂けた。何をやっても上手くいかない悔しさや、それを乗り越えた先にあった素晴らしさを思い出し、その思いを台詞に込めました。」と収録時のエピソードを語った。
最終回の後半では8年後のシーンも描かれ、デクが教師になった姿も。山下は「ほぼ10年間言ってきたナレーションの台詞が、この時代のデクに繋がるのだと腑に落ちたところがあります。ただ、(生徒として登場する)洸汰くんとの会話では、最初フランクに接していたが、ディレクションを受けて、先生らしさを出して演じた。大人になったデクの姿は、当時は全く想像していなかったが、当初から音響監督の三間さんには「目の前にたくさんの子どもたちがいることを想像して喋って」というディレクションをしてくださっていて、実際に描かれた内容はその通りの内容だったので“まさにこれだったんだ”と驚きました。」と明かした。
また、オールマイトが最後にデクにプレゼントを渡すシーンでは、三宅は「往年の覇気を持ってプレゼントを贈ってほしいとうディレクションがあった。最初に緑谷少年に“個性”を託し、重いものを背負わせたと感じていた。そこから解放されて、あらためて背中を押してあげるような前向きな力を授けることができて、このシーンにほっとしました。」と思いを語った。
岡本は最後の「来い デク」の台詞を取り上げ、「とても好きな台詞です。敵<ヴィラン>連合に連れ去られた時の「来んな デク」とは真逆の台詞で、関係性の変化が感じられる。そして、「デク」は、ヒーロー名の“デク”のこと。「もう一度ヒーローになれよ」ということなんだと痺れました。皆で集めた形あるワン・フォー・オールを譲渡することができて、その展開にも唸りっぱなしの最終回でした。」とコメント。
そして、最後に映った死柄木の穏やかな表情について、内山は「最終回では死柄木が喋っておらず、久々にまっさらな気持ちで映像を見ました。倒した敵<ヴィラン>の姿も頭の片隅にあるデクは、本当にヒーローだなと感じました。」と印象を語った。
最後のモノローグについて山下は、「物語としては一区切りだが、彼らにはこれからもヒーローとしての新しい出会いが待っている。前向きな気持ちを込めた明るいナレーションにしてほしいとディレクションがあり、これから先も幸せな未来が待っているといいなと願いを込めて最後の言葉を言わせていただきました。」と締めくくった。
最後にファンへ感謝のメッセージも




