【SVリーグ】東レアローズ静岡 0ー3 サントリーサンバーズ大阪(12月7日・男子第7節)
男子バレーボールで、衝撃の“魔球サーブ”が炸裂。アメリカ代表のミドルブロッカーが放ったボールは、相手リベロの手前で突如変化し、ノータッチエースに。これには本人も狂喜乱舞の表情を見せ、アリーナに詰めかけたファンも大きな声援を送っていた。
SVリーグは現在、令和7年度天皇杯・皇后杯 JVA全日本バレーボール選手権大会が開催中のため2週間の中断期間に。リーグは男女ともに12月27日から再開されるが、12月7日に行われた大同生命SVリーグ男子の第7節で注目のシーンが見られた。
東レアローズ静岡は、ホームでサントリーサンバーズ大阪と対戦。今季からチームに入団した201cmの長身ミドルブロッカー、テイラー・エイブリルが驚きのサーブを披露した。
第1セット4―3の場面でサーブに登場したのは、今季初先発を果たしたアメリカ代表の33歳。アメリカの映画『ベスト・キッド』(原題『The Karate Kid』)の主人公のオマージュだとされるハチマキ姿がトレードマークであり、クラブ公式が促しているサーブコールも「空手キッド」という、異色の選手である。場内からまさに「から〜てキッド」のコールが送られる中、フローターサーブを放つと、これが衝撃の“魔球”となった。
ネットを超えたボールは、相手リベロ・小川智大の目の前で急激に方向を変え、正面向かって右側に曲がって落ちたのだ。レシーブの名手もこれに反応することができず、ボールは誰にも触れられることなくノータッチエースに。その瞬間、エイブリルは右腕で力強くガッツポーズした後、首を横に振りながら狂喜乱舞といった歓喜の表情を見せた。
中継の実況も「空手キッドの至高のサーブとでもいいましょうか」と表現したように、相手からすれば手も足も出ない完璧なサーブが昨年度のリーグ王者に炸裂した。
エイブリルは、クラブ公式HPでも「人を笑わせることが得意」と自身でコメントしているように、コートにいるだけで雰囲気を明るくするムードメーカー。加入後はそれほど多くの出番を得られていなかった中、この日ついに先発出場。チームは0―3で敗れたものの、3本のブロックポイントを決め、アタックでも6本中4本を決めるなど高い決定率を誇り、攻守にわたって期待通りの活躍ぶりを見せていた。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ)
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