将棋の藤井聡太棋王(竜王、名人、王位、棋聖、王将、23)への挑戦者決定二番勝負第1局が12月16日に行われ、増田康宏八段(28)が斎藤明日斗六段(27)に80手で勝利し2期連続で挑戦権を獲得した。藤井棋王との五番勝負は、2026年2月8日に愛媛県松山市「道後温泉ふなや」で開幕する。
増田八段が、藤井棋王への再挑戦を決めた。2期連続で同一カードとなった今期の挑戦者決定戦は、相掛かりの出だしから先手の斎藤六段が趣向を凝らした作戦を披露。互いに時間をたっぷり使ってじっくりした進行となったが、飛車交換を目指した増田八段に斎藤六段は反発。一気に激戦へともつれ込むと、増田八段がペースをつかんだ。
斎藤六段は積極的な指し回しを見せていたものの、増田八段は最後まで冷静な対応を見せる展開に。攻め合いを目指した斎藤六段に対し、増田八段は左右から押さえ込むように制圧して白星をつかんだ。
棋王戦の挑戦者決定戦は変則二番勝負で実施され、挑戦を獲得するには勝者組優勝者の増田八段は1勝、敗者戦勝者の斎藤六段は2連勝が必要だった。そのため、第1局を制した増田八段が第51期棋王戦の挑戦者に決定。2026年2月8日に愛媛県松山市で開幕する五番勝負で、藤井棋王に再び挑む。
増田八段のコメントと第51期棋王戦五番勝負 日程・対局場




