なぜ書店「有隣堂」がYouTube展開を?

渡邉郁氏/徳永有美キャスター
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 今回、図鑑のライブ販売を行った老舗書店「有隣堂」の担当者に、10分で図鑑4000冊完売したYouTubeでのライブ販売について話を聞いた。

「松原編集長が本当に素晴らしい方。出演を重ねてくださり、私たちのチャンネルとしても視聴者の方と丁寧なコミュニケーションを今まで積み重ねてきた結果、その両者が一致して、今回の販売につながっていると思う。売り上げよりも目に見える形で視聴者の方とつながることが出来たことや、視聴者の方も一緒に喜んでくれているのではと思えることがうれしい」(有隣堂・渡邉郁氏、以下同)

 そもそもなぜ書店「有隣堂」がYouTube展開を始めたのだろうか。

「どこで本を買っても価格は一緒でサービスでの差別化もしづらい中、有隣堂に来てもらうにはどうしたら良いのかという状況で、YouTubeをやることで『有隣堂面白いね』『動画見て有隣堂を知った』、『本を買うならせっかくだからあの有隣堂で買ってあげよう』というふうになるといいなとずっと思っていた。ファンを作っていきたいという思いでずっとやっている。書店でただ本を店頭に置いて待っているだけでは何も始まらない。書店として生き残っていくために何をしていくかということの中の一つとして、YouTubeを始めた」

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