40秒「音声オフ」に
松下議員は「あのですね、大臣でもない方が勝手に政府見解変えちゃいましたね。これ、本当に問題だと思いますよ。大丈夫ですか? 高市総理が旧姓使用の法的効力を与える、“その派”だということはわかっています。でも、その高市総理であっても、これまでの政府見解をそうやすやすとは乗り越えることができないからこそ、指示書を丁寧に作ってるんですよ。それをね、勝手に乗り越えるなんてことは、これおかしいですよ。もう一度お聞きしますね。訂正するなら訂正してください。これまでの政府見解では、通称使用の法制度、政府方針とすることを考えてない、旧姓の通称使用は。これが見解だったんです。ここは変わってないんですか? 変わってないんですか? もう一度お答えください。今、変わったってお答えになりましたからね」と確認。
由布審議官は「先ほど私の答弁が誤解を招いたのでございましたらお詫び申し上げますが、申し上げますが、過去の政府方針との整合性につきましてはよく精査・吟味したいと思っております」と話すとヤジと失笑が広がった。
階委員長は「ちょっと、ちょっと整理しましょう。一旦速記を止めてください」と指示し、国会の音声がオフになった。
約40秒後に質疑が再開され、松下議員が「ほんとに重要なところなんですね。政府のこれまでの見解は『夫婦同姓制度に代わる制度として承知しているのは、1996年の法制審議会の答申で導入が提言された選択的夫婦別姓制度のみであり、内閣府として旧姓の通称使用についての法制度、政府方針とすることは考えていない』これが政府見解だと私は思っていますが、ここから変わったということでよろしいんですか? それとも、変わっていない、これまでの政府見解のままだということか、YESかNOかでお答えください」と再度詰め寄った。
階委員長に「端的にお願いします」と釘を刺される形となった由布審議官は「当時の答弁との整合性についてはよく精査していきたいと思いますが、いずれにいたしましても、高市総理は、旧氏使用の法制化については、連立合意の内容を踏まえて、与党と緊密連携しつつ必要な検討を進めていく考えであるということを述べられているものと承知しております」と回答。
松下議員は「YESかNOでお答えくださいって言ったのに、答えてくれません。YESのNOかで政府見解が変わったのか変わってないのか、お答えください」と迫った。
由布審議官は「当時の答弁等との整合性についてはよく吟味したいと思っておりますが、いずれにいたしましても、現在の方針は先ほど申し上げました、高市総理大臣の答弁の通りかと思っております」と答えた。
松下議員は「すいません。『高市総理の答弁通り』の意味が全くわかりません」と述べた。その後の答弁においても由布審議官は明確な回答を行わず、次の質問に移った。
(ABEMA NEWS)
この記事の画像一覧
