■「少しでも楽な時間を女性が選択するのは賛成するべき」
神奈川県立保健福祉大学の准教授で助産師の田辺けい子氏は、無痛分娩の本来の目的は「無痛にすることではない」と説明する。「痛みを軽減して、『このぐらいの痛みなら産めそうな気がする』を調整して、お母さんが自分の力で産む、あるいは『こういう風に産みたい』を叶えていく」。
デメリットには「麻酔の合併症の可能性」などが挙げられるが、田辺氏は、昔と比べて「麻酔の方法も変わってる。リスク回避のために医療は発展してきている」と話す。
また、無痛分娩に関する情報には「麻酔を打てば楽に産める」「産後の回復が早い」「無痛だから全く痛くない。勝手に産まれる」があるが、「痛みは和らぐが、お産自体のプロセスは変わらない。痛みを軽減しての出産なので、出産直後は楽だが、体が元に戻っていく過程は全く変わらない」と主張する。
1児の母であるモデルの益若つばさは、「『無痛分娩を選んで楽してる』という方がいるけど、楽じゃない。産む前も辛くて、産んでから怒涛の日々が待ってるわけだ。この先も辛いのにどうして出産でとどめを刺されなきゃいけないのか。もちろん自然分娩で産むのも素晴らしいと思う。でも、無痛分娩も結局陣痛が来てから麻酔を打つ。だから、痛くないわけないし、産んだ後も痛いし、どっちみち痛いのだから、少しでも楽な時間を女性が選択するのは絶対賛成するべきだ」との考えを示した
(『ABEMA Prime』より)
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