■「裏ではめちゃくちゃ苦しんでいる。それに気づいてほしい」

 BADさんが訴えるのは、「かっこいいとか、ダサいとかは正直どうでもいい。自分らが楽しいからやっているけど、その裏ではめちゃくちゃ苦しんで、つらい思いをしている。それに気づいてほしいという思いがある」ということだ。

 うにさんは、「4人くらいでパキカラした時、歌いたいし話したいのに、みんなパキっていて会話が通じない。僕もオーバードーズして意識を落としたら笑えたけど、ある意味これは現実逃避。オーバードーズを繰り返して、相手のことも自分のことも人として思えなくなってきて、いつの間にか自分の言葉で傷つける。オーバードーズは肝臓に対する自傷行為で、どうしようもないと思うけど、どれだけのSOSサインが絡まっていて、どれだけ伝えられないことがあるのか。受け取り手が会話を経ずとも考えることが大事なのかもしれない」と語る。

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 石原氏は、「基本的にオーバードーズをやっているのは若い子ばかり。子どもは経済的にも、1人で何かすることもがんじがらめでできないわけで、お酒を飲むことも禁止されている。じゃあどうするの?となった時に、かぜ薬などは合法的に1箱500円とかで手に入って、全部飲めば現実逃避できる。別の価値観や逃げ道みたいなものを大人や社会がいかに提示できるかだ」とした。(『ABEMA Prime』より)

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