12月19日にラモスは直腸がんステージ3を公表し、闘病中ながら会場に駆けつけた。ワッキーも2020年に中咽頭がんと診断され、放射線化学療法を受けてきた。治療と後遺症に苦しみながらも、現在は復帰している。
そんな2人のやり取りに、ファンはSNSやABEMAのコメント欄で「癌サバイバーだもんな」「同じ病で戦ってる者同士で分かり合う事があったのかな」「2人ともがんばってほしい」「絶対に戻ってきてラモス節を聞かせて欲しい」「泣きそうになった」「ラモス長生きして」とエールを送っている。
試合後にワッキーは「本当に今も思い出して泣いちゃっているくらいなんですけど、(ラモスと木村和司のシーンは)素敵なシーンでしたね」と振り返る。
「もともとはライバルで、いがみ合っていたかもしれないけど、お二人ともお年を召して…エピソードが良いじゃないですか。(当時ヴェルディの)ラモスさんが開幕戦でマリノスに負けて落ち込んでいたら、『(当時マリノスの木村)和司の言葉で救われた』と言って。『6万人の下でプレーできるなんて本当に幸せやなラモス』って。その言葉に救われたと。日本リーグの時は何千人しか入らなかった。その不遇の時代を2人が乗り越えて、Jリーグの立ち上げで対戦したというドラマ」と壇上でラモスが語ったエピソードを紹介。
そして「『和司、覚えているか』と言うと、『覚えているよ』と言って、(ラモスさんが)『ありがとうな』と言ってチュッと(キスを)するんですよ。みなさんYouTubeなどで見てください。こういう方がいて、日本サッカーが支えられたというところをもう一回見てほしいです」と日本サッカー界を築いてきた功労者たちへの思いを熱く語った。
(ABEMA/柏木陽介 引退試合)



