三重県の一見勝之知事は25日の記者会見で、外国人の県職員採用について取りやめを検討していることを表明した。毎年、県民1万人を対象に実施しているアンケートの中に「外国人採用を続けるべきか」を尋ねる質問を設け、結果を踏まえて決定したいとしている。
【映像】外国人採用について聞く県民アンケートの説明(実際の様子)
会見で一見知事は「公務員というのは県民の個人情報に触れることができるわけですね。その情報漏洩というのは困りますし、それからVIPの動線というのも扱うことはあります。それからインフラ施設の強度ですね、橋梁やダムがどのくらいの強度を持っているか、これも非常に重要な情報でもありますし、農業でいうと新種開発をしたときにどういう種苗、種とか苗とか、どういう形でそれが作り出されたかということも重要でありますので、それは一般行政というより研究職員になりますけど、国外に出ていっては困る情報というのがあるということです」と説明。
そのうえで、「地方公務員の守秘義務というのが我々に課されていますのでそれを守る必要があるんですが、2010年代に他国で、その国に住んでいる人だけではなくて海外でおられるその国の人からも情報を求めることができるという法律ができています。そうしますと県民の個人情報など守らなければいけない秘密を、他国の法律に基づいて他国に漏らしてしまう、出してしまうという可能性が出てきたわけです。したがって県民の大事な情報が出ていくのはよろしくないということを私どもとしては考えておりますので、 そういう意味では外国の方の採用というのを見直さないといけないな、見直すべきではないかと考えているんです」と述べ、「賛否両論があると思います。県民の皆さんのご意見をお伺いして、どうするか最終的に判断をさせていただきたい」とした。
「中国を念頭?」知事の回答は
