世田谷一家殺人事件の捜査を指揮した警視庁成城警察署の元署長で、殺人事件被害者遺族の会「宙の会」の設立者の一人でもある土田猛氏は、現場への侵入者が出ていることについて「警察OBとして、警察の捜査に対する向き合い方。あそこで犯行が行われ、多くの証拠が残され、血痕もあった。これは名古屋主婦殺害事件の高羽さんのように、被害者遺族が現場保存していたということが、大きな事件解決の1つの犯人に対するプレッシャーもあったし、証拠の保全という点からも大きなポイントであった」と説明。

 土田氏が成城警察署の署長を務めた2005年当初は、現場に警察が常駐していたとして「なぜ警察官が24時間立っていたかというと、建物を守るためではなく、犯人が戻ってくるかもしれない。そして、犯人を捕まえたときに、早い段階で現場に犯人を同行して真実を語らせるという。そういう点では血のりの残ったその現場で供述をさせるということが、大きな心証形成のポイントになる」とコメント。

元成城警察署長「本当に残念で致し方ない」 と胸中吐露
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