■「父が脳梗塞で倒れた」予期せぬ家庭の事情で育休明け退職
育休後に復職しないケースには、本人の意思とは裏腹に、家庭の事情などでやむを得ない場合もある。当事者に実際に話を聞くと、本意ではない決断を下さざるを得なかった苦悩が見えた。
「夫の転勤で私だけ東京に残って働こうと思っていたんですけど、父が脳梗塞で倒れたりというのもあって、やむを得ず(育休明けに退職することになった)。職場に戻る予定でお客さんにも言っていましたし、本当に残念で、私としては希望ではなかった。5〜6年お世話になってきた会社だったので、『ちゃんと戻りますね』という形で(育休を)取っていたんですけど、こういう形になって本当に申し訳ない」(30代女性・会社員)
一方で、街の人からは会社側の問題を指摘する声も見受けられた。「会社の実績によるのかなってちょっと思いました。働きにくいところで育休取れて転職活動できるならしちゃうかも」(30代女性・会社員)
「言い方悪いですけど、される会社もされる会社かなって。『もらい逃げ』という言葉を使うのが正しいかわからないけど、“帰ってこられる場所を作るからね”って会社じゃないのも問題なのかなと思う」(30代女性・転職活動中)
こうした街の意見に犬山氏は「しょうがない事情ってあるし、難しい問題。子どもにも個性があるので、産んでみて思ったより育児がすごく大変だったということもあるだろうし、そこはお互い様で、許容できる社会であってほしいなというのが本音」と語った。
犬山氏は「会社側の構造的問題」と「辞め方」を指摘
