そして、トランプ氏は再びグリーンランドの取得を公言。その狙いはレアアースにあるとの指摘もある。

 さらに、国際気候変動枠組み条約を含む66の国際機関の脱退などを指示する署名を行った。国際政治学者の舛添要一氏は「このままではウクライナを侵略したロシアを誰も批判できなくなる」と警鐘を鳴らしている。

 舛添氏は「グリーンランドは北極圏から見たら分かるが、ものすごく大きい。そしてロシアとアメリカが対峙している」と、地図を見ながらグリーンランドの地理的な重要性について解説。

「なぜこの問題が起こったかというと地球温暖化。北極海が凍っているときは使い物にならなかったが、溶けたため、船が行けるようになった。そしてグリーンランドの戦略的地位が上がってきた。レアアースも採れるということもあるけれども、そこに基地をロシアが置くとアメリカをけん制できるし、アメリカが置くとロシアをけん制できる」

「中国やロシアにグリーンランドを取られる前に『俺が取るんだ』と言うのはトランプ氏。『だってデンマーク領でしょうが』と言ったって関係なく、軍事力を使ってでも取ると言っているから、デンマークがカンカンになって怒っている。これを本当にやったら、NATOは終わる。デンマーク軍は敵が攻めてきたら上官の命令なく撃っていい。『すぐ撃ち始める』と、デンマーク軍は構えている。だから戦争になる。そうしたらNATOは終わり」

 「トランプ氏の暴走を止められる人物はいるのか」という質問に、舛添氏は「いない」と答えて「一生懸命ヨーロッパ全体でデンマークを守ろうとしているけれども『それなら俺は知らん、NATOから逃げちゃうぞ』と出る可能性がある。関係がない。国際法とか同盟とか」と説明して、一筋縄にはいかない状況だと語った。

国際政治学者「次の最大の焦点はイラン」
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