効率、つまりタイパを重視する傾向は学習塾にも及んでいる。ある学習塾では、運動をしてから勉強に取り組むスタイルを採用しているそうだ。

「まず、お子様が到着されたら、講師から心拍を測るスマートウォッチのようなものを渡されて、お子さんにつける。それをつけて見える状態にして、例えばトランポリンでしっかりジャンプをして心拍を上げたり、サーキットを組んでいろいろな動きを入れながらやったりとか。お子様は最大心拍に対して60から80%くらいまで上がるように運動をする。そうすることによって、脳への酸素供給が活発になることで、集中がぐっと高まったりとかいい効果がたくさんあるので、そこに持っていけるように心拍を上げるということをやっている」((株)リィ代表取締役 廣瀬あゆみ氏)

 運動をした後に、国語や算数などに取り組むとのこと。小学生が始めやすいプランは「今1番安いプランで、スモールグループ4人、1回50分、週1回、1科目で月4万1400円。完全にお子様1対1でつきっきりでみさせてもらうと、1回50分、週1回、1科目で月6万9800円」だという。

 この学習方法はどんな親御さんたちから支持されているのか。「座っていることがなかなかお子さんにとっては苦痛だったりとか、そこに行くことによって勉強が嫌いになってしまうケースがあったりするので、(そこを)理解したりとか尊重してみてくださる先生がいるところを探していたというニーズもある」(廣瀬氏)

 こうした現状を受けて、小林氏は「習い事の取材をした時も、タイパ・コスパ重視といった傾向は結構感じた。運動×勉強もそうですし、私の子どもが通っていた英語学童もそうですし、そして、よくあるのは英語×運動という英語を教えてもらいながら体を動かすとか、あとはプログラミング×アートとか、何かと何かを掛け合わせる習い事は、1回行くことによって様々なことが体験できる、コスパがいいということで人気だった」と語った。

 さらに、「低酸素トレーニングの話もあったが、プロの方がやるようなものという意味で、子どもが専門性を高める、ゴージャスな体験を提供するというのも最近の傾向としてある。例えば、私の子どもも少年野球をやっていたが、地域の少年野球チームに入っている人で、レギュラーを取るためにプロ野球選手に教えてもらうなどの個別指導を受けに行く、習い事のための習い事も結構ある」と説明した。

■ 親が子どもに習わせたい習い事、今と昔で変化
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