■立憲民主党+公明党で新党結成 衆院選への影響は
元日本テレビ政治部次長兼解説委員の政治ジャーナリスト・青山和弘氏は、新党結成を「今後の選挙の構図を大きく変えるかもしれない動きだ」と見る。「前回の総選挙では、1選挙区あたり2万票あると言われる公明党・創価学会の票は、自民党に載っていた。新党結成で対立候補に2万票載ると、あわせて4万票がひっくり返る。自民党は前回当選した132人のうち、54人が落選すると試算される。自民党の支持率は上がっているが、選挙結果に大きな影響があるだろう」。
TBSで国会担当記者・報道局編集長などを歴任した、「国会王子」こと政治ジャーナリストの武田一顕氏は、「『政界一寸先は闇』という言葉がある。政治の世界は、明日何が起きるかわからないという意味で、元自民党副総裁の川島庄次郎氏の言葉だ。1月9日に読売新聞の解散報道が出てから、毎日何が起きるかわからない状況で、急に公明と立憲が組んだ。比例の統一名簿ぐらいが関の山だと思われていたが、それを飛び越えて新党結成まで行った。まさに一寸先は闇だ」と驚く。
元フジテレビ政治部長で、政治評論家・フリージャーナリストの平井文夫氏は、「ある自民党の政治家と電話したところ、彼は『政治が上手な公明党が、なぜこんなことをしたのか』と話していた。公明党はいつもいいとこ取りをして、自民党との連立や、小池百合子東京都知事と組むなど変わり身が早いが、『落ち目の公明党と立憲が組んでも厳しい』と言っていた」と明かす。「票は動くが、2万票きっちりとは動かない。弱い自民党候補は『やばい』と焦っているが、そうでない候補は『頑張ればいける』と言っている。かなり歩留まりが悪いのではないか」。
青山氏は、今回の動きを「公明党の苦しさが出ている。公明党は国民民主党と一緒になりたかったが、そでにされた。立憲は言い寄ってきたが、落ち目同士になるため、公明党は嫌がった。しかし背に腹はかえられないと、急きょ新党結成となった」と考察する。
また、新党が“中道改革”を掲げることについては、「公明党からすると、高市総理は中道から外れている。だから連立も離脱したが、それ以外の政治家は、割と“太い中道”に入る。立憲とは対立してきたが、高市総理よりは距離が近い。政策のすりあわせも、今の自民党よりやりやすいのだろう」と語る。
■電撃解散、高市総理の思惑
