■ なぜ日本の医療AI普及は遅れているのか?
世界的に見て、日本の医療AI導入は遅れを取っている。その大きな要因として挙げられたのが、日本の「診療報酬制度」だ。多田氏は「日本は保険点数が決まっているため、AI医療機器を導入しても病院が患者からもらえるお金は変わらない。医療機関の9割が赤字と言われる中、導入コストをかける余裕がない」と指摘した。
田村氏は制度設計の難しさについて、「厚生労働省も承認プロセスには力を入れているが、開発段階で保険診療の見通しが立ちにくい。米国ではマーケットが大きく民間保険も強いため、まずは米国で挑戦しようという流れになりやすい」と述べた。
AIが普及することで医師の仕事がなくなるのではないかという懸念に対して、多田氏は「最終診断は医師が行う『診断支援』であり、責任の所在は法律上も明確に医師にある」。田村氏も「AIが出したものを正しく判断するのが医師の役割。AIを使えない医師は仕事がなくなるかもしれないが、AIが医師の仕事を奪うわけではない」との見方を示した。
(『ABEMA Prime』より)
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