始球式に登場したのは、元プロ車いすテニス選手の国枝慎吾。グランドスラム車いす部門で、シングルとダブルスを併せて男子世界歴代最多となる計50回の優勝記録保持者であり、四大大会に加えてオリンピックでも金メダルを獲得する“生涯ゴールデンスラム”を成し遂げた後、2023年1月に世界ランキング1位のまま現役引退したレジェンドだ。

 NEC川崎の佐藤淑乃と対談したことをきっかけに「めちゃくちゃいい子で大ファンになった」という国枝が、自身初となるバレーボール生観戦で、試合前のコートに現れた。エンドラインに車椅子を移動してオーバーハンドで振り抜くと、ボールは綺麗な放物線を描きながら、絶妙なネットインでのサービスエースに。相手コートのAstemoの選手たちが全員でダイブするその中央にボールが落下すると、アリーナは大きな拍手に包まれた。

 座った状態から、アンダーハンドではなく、オーバーハンドで相手コートに届けるその一撃は、まさに「ナイスサーブ」であり、国枝は満足そうに笑顔を浮かべ、NEC川崎の選手たちとハイタッチ。このシーンを目撃したファンもSNSで「国枝さん来たのは凄かったな。しかもナイスサーブだし」といった驚きと称賛のコメントを寄せるなど、まさにスポーツ界のレジェンドの真髄を見せたような一幕となった。

 なお、試合もまた激闘に。NEC川崎が第1セットをデュースの末にもぎ取ると、続くセットは32―34にもつれ込みながら落とし、第3セットを取り返したものの、第4、第5セットを奪われ、ホームチームはセットカウント2―3で逆転負け。連勝は7でストップして2026年初の黒星は今季4敗目。首位は堅持しているものの、ホームで手痛い敗戦を喫した。(ABEMA de J SPORTS/SVリーグ

この記事の画像一覧
この記事の写真をみる(6枚)