■ 歴史的背景と「5つの評価基準」

島田耕貴氏
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 マニフェストの歴史について、島田氏は「一番有名なのは民主党政権の時だ。当時は『コンクリートから人へ』という明確なビジョンを掲げ、有権者との約束事としてマニフェストが注目された。しかし、その後の政権運営で実現がうまくいかなかった経験から、各党は実現可能性に対して後ろ向きになり、スローガン的な公約が続く状況にある。一方で地方自治体では、何パーセント達成したかを公開する首長もおり、マニフェストが役割を果たしている例もある」と説明する。

 デモクラシー創造研究所では「1. ありたい国の姿が示されているか」「2. 政策が体系化されているか・独自政策があるか」「3. 目標・期限・実現方法・財源などが明示されているか」「4. 合理的な実現可能性が説明されているか」「4. 国民の意見を組み込むプロセスが入っているか」の5つの基準でマニフェストを評価している。

 この基準に基づいた評価について、島田氏は「全体としては、非常に近視眼的だという印象を持っている。消費税減税などは直近数年の対応として必要だが、制度として長期的にこの国をどう描きたいかという表現が弱い」と述べた。

■ SNSのアルゴリズムと「空中戦」の行方
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