■「『絶対怠けている』と言われた」寝たきりとなった当事者

児玉美樹さん
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 児玉美樹さん(30)は新卒から教員として働いていたが、去年転職を余儀なくされた。とあるアパートの1室で、布団に横たわり画面に向かう。「サボっているように見えるかもしれないが仕事中。在宅ワークで会社の会議室に飾る絵を描かせてもらっている」。

 感染したのは約4年前。「筋肉が鉛に変わってしまったみたいな(体の重さ)」で、通院するとコロナ後遺症と診断された。今なお強い倦怠(けんたい)感や思考力低下により、長時間働くことが難しく、教員を諦め、障害者雇用で休みながら働ける今の仕事に転職した。

 さらに症状以上に苦しめたのは、周囲に理解されなかったことだという。「(当時の同僚からは)『絶対怠けている』と平気で言われた。『気持ちの持ちようだ』ともよく言われた。それで余計に頑張り、クラッシュする」。

 コロナ感染からの経緯を「当時は10日間ほどの隔離期間で、その間に治った。1カ月ほど普通に仕事にも行けていたが、だんだん倦怠感が強くなってきた。頭の中が真っ白になるブレインフォグで、子どもたちとの会話もわからなくなった」と振り返る。

 その後は、「病院へ行ったが、後遺症に理解のある医師がおらず、『とにかく運動して』と言われた。しかし、運動してみるとどんどん悪化して、寝たきりになってしまった」のだという。

■かかりつけ医の紹介状に「思い込み」「重度のうつ病」と書かれた当事者
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