■かかりつけ医の紹介状に「思い込み」「重度のうつ病」と書かれた当事者
演歌歌手として活躍してきた相澤めぐみさん(30代)は、後遺症により約4年間、ほとんど寝たきりの生活が続いている。体調が悪い時は「5歩くらいのトイレに車いすで行く」状態だという。
しかし当時のかかりつけ医が書いた紹介状にがくぜんとした。「(紹介状に)『コロナ後遺症だと思い込んでいる』『重度のうつ病』と書いてあった。この人は1年半、私の何を診ていたのか。治療法がないのが一番大きいのだろう。医師も面倒くさいことはしたくないのかなと」。
3年かけて、ようやく理解のある医師にたどり着き、治療を再開した。体調は少しずつ上向いていると言うが、今も家族のサポートは必須だ。「ちょっと良くなってきたと言っても、料理を作るとかは、まだまだできない。お皿が重い(と体に疲労がたまってしまう)ので、軽いプラスチックにしてもらっている」と明かす。
コロナ発症時は軽症だったが、「1カ月半ほどして、微熱が下がらず、せきもひどくなり、日を追うごとに病状が悪化した。おかしいなと思い、コロナ後遺症専門ダイヤルにかけても、『動いてください』と鼻で笑われた」と語る。
一時は「完全に寝たきりで、トイレにもお風呂にも入れず、オムツで生活している時があった」のだそうだ。すると、「当時の訪問医から『うちではわからないから、他の所に行ってくれ』と突然言われて、青天のへきれきだった。その時に訪問した病院にも拒否され、戻ってきた紹介状に『重度のうつ病』と書かれていた。何を信じていいかもわからない状況だった」。
そして「近くの大学病院で検査してもらったが、そこでも所見がなく、『慢性疲労症候群の疑いが強い』と言われた。関西で慢性疲労症候群の専門医が1人いて、その医師を紹介してもらい、今も診てもらっている」と話す。
■「コロナ後遺症に関する知識が足りていない」
