■他党を攻撃した結果が逆効果に
今回の選挙で圧勝した自民党の高市早苗総理や、躍進したチームみらいの安野貴博党首らの手法は、中道改革連合の落選議員らとは対照的であったという声もある。佐々木氏は、新しい有権者のボリュームゾーンを「新しいリベラル」と呼び、以下のように解説した。「チームみらいが何を言っているか。『我々は人を貶めたり攻撃したりは一切しない』と。政策や哲学だけでやっていくと言い、都市部で大きな票を集め、無党派層で一番票を取ったという世論調査結果も出ている。お互い左と右で攻撃し合うことに、みんな嫌気がさしていて、もっと建設的な議論をやってくれるところに票を入れようとした。高市さんも人気などいろいろあるが、一面にはあまり人のこと悪口を言わないこともあったと思う」。
伊佐氏もこの分析に同意し、選挙戦の前半を振り返る。「前半を戦っていて、批判のボリュームの方が全体的に多いなとすごく感じた。だから途中で、私はXで『中道に入れたらこういう社会になります』『こういう政策が実現できます』と前向きなことに集中すると言って、後半戦はそこで頑張ったつもりではあった」と述べ、批判一辺倒の政治スタイルが限界に来ていることを示唆した。
ジャーナリスト・岩田明子氏も、高市氏が自らの政策を語っていた点に触れ「ここの違いをすごく有権者は見ていたと思う。これからは政策もブラッシュアップし、世論が何を求めてるのかを敏感に感じ取ることが必要」と説いた。
また佐々木氏は改めて「あまり人のこと悪口を言わないから、チームみらいも国民民主党も人気がある。そこのボリュームゾーンは実はすごく多くて、ある研究者は『新しいリベラル』と呼んでいる。古い団塊世代のその護憲左翼なリベラルではない。現役世代にもっとガンガン投資して、いい経済を作っていこうと思っている人たちが、人口の3割ぐらいいる。この人たちをどう取るかが、一番重要なテーマだ」と言及。
さらには「そこを取れているのが高市さんであり、国民民主やチームみらい、そして実は公明党で立憲民主党は入っていない。古いリベラルの世界の人たちであって、分離しなければいけないのに合体したことに、みんながっかり感がすごくあった。大きなボリュームゾーンに向けてどうメッセージを伝えていくかに持っていかないと、たぶん再生はない」と語った。
■「新たなリベラル」として再生できるか
