バヌアツの市民権を申請するために必要な金額は、1人あたり13万米ドル(約2000万円)。市民権を得られると、パスポートも発行される。

「先進国であれば1億円近いお金を投資して、現地にも何年も住まなければいけないという国が一般的。他国より金額が安いだけで、必要書類や審査のプロセスが緩いわけではない。日本人が取る場合は最短でも5〜6カ月はかかる」(佐藤氏)

 バヌアツの主要産業は農業と観光業。ただ、サイクロンの被害も多く、財源が安定しないという実情が、寄付金での市民権取得の背景にあるという。

 バヌアツに居住歴のある女性は、「バヌアツ政府が財源を確保するためにも、投資家による市民権取得が政府公認で行われている。2025年は2000人近くが市民権を取得していて、3000万米ドル以上、日本円にすると50億円近くの金額が、市民権販売の収入として確保できていると言われる」と語る。

なぜドバイに潜伏しながらバヌアツのパスポートを得ていたのか
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