推しにエールを…「日本型チップ」

関根麻里
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 インバウンドの増加に伴い、この機能を活用する店舗も増えているということだが、日本人にはチップの習慣がない。しかし、日本人でもスタッフのサービスに対して感謝の思いを伝えたくなることもあるだろう。その際の機能として開発されたのが「推しエール」である。

 東京・新宿にある居酒屋「億万鳥者」では、応援したいスタッフがいたら、注文画面から金額を選択し、コメントとともにチップを送ることができる。実際にチップを受け取った店長の「殿」氏は、次のように話す。

「とにかく嬉しいし、なぜ送ってくれたのかが気になるので、早くお客さんに会いに行って聞いてみたいという気持ちになる。広いお店なので、対応できていないお客さんに呼ばれた際に、(自分が投稿した)TikTokを見てくれていて『知ってくれていたんですね』などお話しできるのは嬉しい」(店長「殿」氏)

 1日で3万円もの推しエールを送られたこともあるという。推しエールが送られるとTikTokのセリフを言う、円周率を64桁披露するなど、パフォーマンスのお返しもあるため、客とスタッフのコミュニケーションツールになっている。

売り上げ重視ではなく客の満足度?
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