料金は1回90分で3万円。それでも予約はぎっしりと埋まりおよそ3カ月待ちで、海外からもこれを目当てにくる外国人観光客もいるほどだ。
太郎氏の曽祖父が葉山の地に根を張り106年となる山口理容店。関東大震災、太平洋戦争とさまざまな困難を乗り越え地元で愛され続けてきた。特に3代目となる父・昌男氏は美容師免許と理容師免許両方の資格を持つ技巧派。男性も女性も立ち寄れる理容店を目指し、のれんを掲げた。
そんな父の背中を追うように太郎氏もいつしか理容師の道へ。店では昌男氏の腕に惚れ込む固定ファンも多かった。そこで横須賀・米軍基地内の理容店で3年間修業したのち、店に戻った。昼の部を3代目の昌男氏、夜の部を4代目太郎氏が担当し、朝9時から夜11時まで営業。これが地元で話題となった。
近年、美容店は増加傾向にあるのに対し、理容店の数は減少の一途。後継者不足も大きな原因となっている。自身も後継者である太郎氏は「日本の誇る理容店の技術をもっと伝えたい、もっと理容店の良さを知ってもらいたい」と考えたという。そこで気付いたのが、自らの仕事で流れる「音」だったそう。
スタンドシャンプーASMR動画がバズっているのはなぜなのか。太郎氏は「一般の方からすると、座ったままのシャンプーって新鮮だと思う。あとは耳元での心地のいいシャカシャカっていう音がもう夢の世界というか。本当、音を意識した」と語る。
マッサージ世界大会に挑戦
