なぜ高市総理は「男系男子」にこだわるのか?
過去にも女性天皇はいたが、今の政権は男性にこだわっている。いつからこのような流れになったのか?
河西准教授は「『天皇は基本的に男系男子だ』と規定されるようになったのは明治に入ってからだ。明治の大日本帝国憲法の中に、万世一系の男系男子などと書いてある。明治、つまり日本が近代国家としてスタートして、その後戦争とか突き進むわけだが、国家として“強くマッチョな感じ”になる中に、日本国家を象徴するものとして男系男子天皇がいたということだ。その規定が戦後、日本国憲法になって男女平等が進む中でも結局そのまま残ってしまった」と説明。
自身が日本初の女性総理になった中、なぜ高市総理は男系男子にこだわるのか?
河西准教授は「先述のように、日清・日露などの戦争に勝利するという輝かしい時代の遺産、そこからの伝統だ。つまり、日本が強かった時代、勝ち誇ってた時代に決められたものを守りたいという感覚だと思う。実は男系男子にこだわっている人たちは、例えば選択的夫婦別姓にも反対してる人たちと非常に重なる。家がすごく大事で、はっきりは言えないが『家の中でお父さんが一番偉いのだ』というある種の家制度、その根幹としての象徴天皇みたいなところがあるのでは。そんな中で高市総理が男系男子に固執するのは、自身がまだ残っている男優位社会の中で勝ち残ってきて、まさに女性として初めて総理になった。女性の中でも“特異な存在”であるということが『あえてその制度を作らなくても』という形になっているのだと思う」と分析した。
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