山浦は、K-1アマチュア全日本大会で連続優勝し、K-1甲子園2018 -60kg王者とアマ育ちのエリート。この試合から一階級上げての参戦となる。対する寺島も、K-1アマ・トーナメント優勝&MVP、さらに2020年K-1カレッジ優勝と学生〜アマで実績を残してきたテクニシャンタイプ。ステップと多彩な蹴りを武器にキャリアを重ねてきた。

 試合は寺島が距離戦で先手を取る。ゴング直後から、フットワークと蹴りでリズムを作る。山浦もガードを固めつつプレッシャーをかける構図に。寺島はジャブ、ミドル、ローを織り交ぜながら中間距離をキープし、右ロー(カーフ気味)で前足を狙う。ラウンド後半には明らかに山浦が嫌がるシーンも見られ、寺島優勢のままラウンドを終える。

 2ラウンドに入っても、寺島は引き続きステップと蹴りで迎撃し、とりわけ的確かつ強力な右カーフで山浦の左足を削っていく。一方、山浦は前進の姿勢は崩さず、ジャブと右ストレート、ボディを交えたパンチで距離を詰め始める。一時は寺島をロープ際に追い込んだ山浦だが、その攻勢を断ち切るかのような寺島の右カーフが「ビシッ」と鈍い音を立てて炸裂する。ここでダメージが臨界点を超え、山浦が腰を落としてダウンする。

 その様子に「足がもう無理だ」「左足効いてるね」「左足やられた」「カーフ一発」などファンも悲痛。なんとか立ち上がる山浦だが、コーナーに追い詰められミドル、ハイ、パンチのコンビネーションがクリーンヒット。とどめに再び左足を刈られて腰から崩れ落ちると、レフェリーがこれ以上は危険と判断してストップを宣言した。

 ABEMAの解説・卜部弘嵩は「最初から戦い方として自分がやってきたことをプランとして持っていて、計画通りに遂行できたんじゃないですか。“練習をしてきたんだな”というのが見れた」とこの試合を総括。

 その卜部は今年1月に「カーフキックは、禁止にしていい技だと思う。あれは人体を破壊する技で一度破壊された選手は、しばらく戦いに戻れない。戦闘不能にし、選手生命を奪う技。武道としては理解できる部分はあるが、競技としては疑問が残る(原文ママ)」と自身のXに投稿。「カーフキック」論争の発端となった当事者。しかしこの日は、目の前で起こった戦慄のカーフ葬を受け、試合の組み立て方として1ラウンドの攻防から「寺島のカーフは効果的でよかった」などと評価した。

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