「中受離職」は危険?教育費2000万円の壁と復職の難易度に識者が見解「現実的に収入が途絶えてしまうと…」「仕事量の調整や職位を落とすなど相談を」

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■「受験による離職」は危険?識者の見解は

転職相談支援サービスリアルミーの増山祥紘氏
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 ママの交流掲示板『ママスタコミュニティ』には、「受験のために仕事を辞めるのは危険ですか」として、大学受験のサポートを機に離職するかどうかの相談が寄せられた。しかし、受験を機に辞めた場合、その後の収入や再就職に不安を抱えている人も多い。

 受験と仕事で悩む保護者から数多くの相談を受けている転職相談支援サービスリアルミーの増山祥紘氏は次のようにアドバイスする。

「現実的に収入が途絶えてしまうとか、そういった問題もあるわけで。本当は現職を続けるであるとか、どうしても両立が難しい場合は転職してキャリアを継続していく。何とか続けていく方法を模索することが、収入が切れることもなく安全と言えば安全」

 仕事と子どものサポートを両立させるために、会社と交渉するのも1つの手段だ。しかし、実際に子どもの中学受験のために離職を決断したAさんは、そもそも企業側に本当のことを言いづらかったと振り返る。

「受験で辞めるって言わなかったので。言っちゃダメなことは全然ないけれど、『それは理由にならないんじゃないの』って言われるような気がした」

 また、周囲から『中学受験なんてかわいそう』などの言葉をかけられ、自分でも受験のために退職するのは常識的なことではないと思っていたそう。

 働きながら子供の受験をサポートする保護者が何を望んでいるのか。時短勤務の拡大やフレックス、リモートワークなど、働く時間や場所の柔軟性とともに“職責”も重要なポイントだという。

「仕事量を調整してもらうとか、有休を使うのはある程度であれば相談可能だと思う。業務内容的に非常に多忙である、責任が重いといった場合に、どうやって両立しようか、ということが問題として出やすい。ある程度の管理職的な立場についている方が、この期間はメンバー職に職位を落としていきたいという要望をいただく場合もある」(増山氏)

 企業側にも受験をめぐる環境の変化について認識してもらう必要がある一方で、組織の中で急な移動や担務変更は難しいことから、働く保護者側は言い出しづらさがあっても早めに相談するなど、現状では双方が歩み寄る必要がありそうだ。

娘の中学受験のために離職を決断したAさんのその後
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