<大相撲三月場所>◇五日目◇12日◇大阪・エディオンアリーナ
大相撲の土俵上で見せた力士のさりげない、しかし極めて礼儀正しい振る舞いにファンから「咄嗟にできることではない」「丁寧だね」と称賛のコメントが相次ぐ一幕があった。
序二段九十二枚目・風武(武蔵川)が序二段九十三枚目・康誠(秀ノ山)を豪快な上手投げで下した一番。
立ち合い、低く当たった両者。風武が深く左を差し、さらに右上手を引くと鮮やかな上手投げを決めた。激しい攻防の末、康誠が土俵に仰向けに倒れ込むと、その拍子に風武の「さがり」が外れて康誠の上に落ちてしまった。
この直後、館内を温かい空気に包む光景が広がった。敗れた康誠が咄嗟にそのさがりを拾い上げ、風武に手渡そうと歩み寄る。すると、勝った風武は、土俵中央に立つ行司の正面を横切るのではなく、くるりと行司の背後を回り込んでからさがりを受け取り、康誠に対して深々と頭を下げたのだ。
勝負が決した直後の昂ぶる場面で、瞬時にこの動きを見せた風武に対し、ABEMAファンからは「丁寧だね」「咄嗟にできることではない」「ちゃんと後ろに回ったのエラい」といった感嘆の声が続出。敗れながらもさがりを拾い上げた康誠のスポーツマンシップと合わせ、力士たちの清々しい所作に多くのファンが魅了されていた。
勝った風武は身長178.8cm、体重114.7kgの体格を活かした力強い相撲で全勝をキープの3勝目。一方、敗れた期待の16歳・康誠は今場所初黒星(2勝)となった。(ABEMA/大相撲チャンネル)
この記事の画像一覧2026年3月場所 6日目
更新日時:2026/03/12 19:09
※ ○=勝ち、●=負け、□=不戦勝、■=不戦敗

