■熊本に長射程ミサイル配備
陸上総隊司令官などを歴任した元陸将の高田克樹氏は、場所の選定理由について、「南西諸島の防衛が強く叫ばれている。陸上自衛隊は5つの方面隊を持ち、九州・沖縄地区は西部方面隊が担当している。その統監部が健軍にあるため、そこから配備されたのでは」と考察する。
防衛ジャーナリストの半田滋氏は、「かつての88式地対艦誘導弾から、2012年に12式に改められたが、すでに健軍にはこれが配備されている。12式の射程は公表されていないが、約200キロ程度と言われており、これでは日本列島から外国へ届かない。しかし今回の“能力向上型”は約1000キロで、将来的には約1500キロまで伸び、中国内陸部まで届く。また、今は地上発射型だけだが、戦闘機から撃つ空発型や、護衛艦から打つタイプの開発も考えられている」と説明する。
すでに健軍駐屯地に12式が配備されているにも関わらず、今回なぜ説明がなかったのか。高田氏は「運用上の保全と、運搬時の交通安全を考えたのだろう。それ以上でも、それ以下でもない」と推測する。
■「ミサイル配備が抑止力になるというのは幻想だ」
