シリーズ開幕局は、挑戦者の増田八段が先勝を飾った。相掛かり模様の出だしから、増田八段の研究が突き刺さる形で進行。主導権を握ると終盤では一気に差が開き、絶対的な終盤力を誇る藤井棋王を持ってしても追いつくことはできず。そのまま増田八段が駆け抜け、嬉しいシリーズ初勝利を飾った。
続く第2局・金沢対局では、藤井棋王がすぐに追い付く結果に。矢倉模様の出だしから、ここでも増田八段が先にペースを握ったかと見られたが、ねじり合いの中で思うようにリードを拡大できず。めまぐるしく形を変えていく中、増田八段は玉の堅さを活かして攻撃に出たが、角銀交換から玉の広さを強みとする藤井棋王が流れを引き戻してみせた。終盤戦の激しい攻防戦の中でも藤井棋王が的確な指し回しで圧倒すると、そのまま押し切って白星を奪った。
新潟市を舞台に行われた第3局は、先手番の藤井棋王が角換わりへ誘導。中盤までは互いに一歩も譲らぬ難解なねじり合いが続いたが、攻め合いとなった終盤戦で王者がまさかの失速する事態に。チャンスが転がり込んできた増田八段は、ここは逃さぬと的確な寄せを繰り出し、一気に勝利へと駆け抜けた。
藤井棋王が“カド番”の大ピンチを乗り切るのか、増田八段が勢いそのままに初タイトルの戴冠を決めるのか。シリーズのクライマックスに向けて、その一手一手の進行から目が離せない。持ち時間は各4時間。本局の先手番は増田八段。
(ABEMA/将棋チャンネルより)




