【WRC世界ラリー選手権】第3戦 サファリ・ラリー・ケニア(3月12〜15日)
伝統と過酷さで知られるWRC(世界ラリー選手権)第3戦「サファリ・ラリー・ケニア」は15日に最終日を迎え、勝田貴元が自身初となる総合優勝を飾った。日本人ドライバーとしては実に34年ぶりの快挙。歴史の扉をこじ開けた勝田だが、その裏で約1分もタイムを失い、リタイア寸前の衝撃的なアクシデントを乗り越えていた。
ドラマが起きたのは、デイ2の最終ステージとなったSS7。前日のデイ1から好調を維持していた勝田だったが、アフリカの牙が牙を剥く。
勝田の真骨頂とも言えるダイナミックな大ジャンプを披露した直後だった。着地の衝撃に耐えきれなかったのか、あるいは路面に潜んでいた鋭利な石が牙を剥いたのか。車内のモニターには、タイヤ空気圧の内圧低下を示すアラートが点灯。結果的に前輪ダブルパンクに見舞われたのだ。
解説を務めた全日本ラリーなどでコ・ドライバー経験をもつ小坂典嵩は、「スペアタイヤを使い果たしており、これ以上のトラブルはリタイアに直結する」と状況を解説。勝田はリタイア寸前の状況で満身創痍のヤリスをフィニッシュラインへと運んだ。
リタイアせず走り切った粘りが優勝への分岐点
