■大量データをAIで分析 ターゲットの捕捉も
実際のところ、どの程度の情報を持っているのか。黒井氏は「ハッカー部隊は、映画のようにターゲットを絞って捕捉する作業もしている。ただ今回問題になっているのは、大雑把に情報を入れて、コンピューターにやらせること。海底ケーブルに流れる情報や、監視カメラなど、目視ではなく、行動パターンから自動的に『この人は怪しい』と判断している。今回イスラエルは、テヘランの監視カメラの映像を取っていると報道されていた。これも工作員がどこかのケーブルに入ったのだろう」と語る。
近畿大学 情報学研究所 所長の夏野剛氏は、「TikTokのデータからアメリカ軍の兵士を特定して、中国政府が配置をトラッキングしているという話はよく聞く。Googleマップの渋滞情報も、明らかに個人の位置情報から取っている。そうしたアメリカ企業と政府、軍との関係はどうなのか」と、疑問を投げかける。
これに黒井氏は「だいぶ前から『米軍がアメリカ企業の中に入っているのではないか』と言われているが、認めていないからわからない。自社のデータセンターに、裏ルートから入っているとわかっていても、企業としては認められない。アメリカとイギリスは入っているのではと言われているが、わからない」と返した。
■データを守るには分散か、集中か
