■小学生からの「低用量ピル」医師が語る副作用と選択肢
実際に子どもが生理外来を受診することになった場合、小学生から低用量ピルを服用しても大丈夫なのか。どんな点に注意が必要なのか。
栗原医師によると、日本のガイドライン上、初経が来た人には低用量ピルの処方が可能ではあるものの、あくまで症状の重さ、骨の成長段階、リスクの程度などについて患者とよく相談した上で処方する薬を決めるという。
低用量ピルの副作用について、栗原医師は「エストロゲン=ピルに入っている女性ホルモンの成分が骨端線の早期閉鎖と言って、骨がここまで伸びそうというところを留めてしまう。本来伸びる身長まで伸びなくなってしまう、骨の成長を抑制する効果があるのはわかっている。エストロゲンの入っていないピルを使って、中2中3になってもう身長止まったなと思ったら、そこでエストロゲンの入ったピルに切り替えませんかと提案することにしている。さらに、ピルの一番怖い副作用は血栓症」と解説した。
栗原医師によると、血栓症のリスクは大人と同程度と考えられているとのことで、頻度は多くはないもののゼロではないそうだ。また、比較的軽度な副作用もあるという。
「不正出血、生理じゃないタイミングで血が出てしまうということと、あとは飲み始めに出やすい吐き気とか頭痛とか、そういった副作用は結構相談をいただくことが多い」(栗原医師)
さらに、生理について困りごとを抱えている人へこう呼び掛ける。「生理の悩みごとに対する解決策はピル一択ではない。ピル以外にも漢方薬や、痛みには痛み止め、貧血には鉄剤など、いろいろ使える手立てはあるので、まずは医療機関に相談を検討していただくのがいいと思う」。
こうした見解を聞いて犬山氏は「親が暴走しないで、リスクとベネフィットをどう判断するかを医師に相談して決めることが大切だ」と語った。
また、親子の関係性にも言及して「子どもに『ガマンしないで』ということを伝えたいから、生理のことだけでなく、普段から生活の様々な困りごとや我慢していることを話し合える関係性を作ることが大事だと思う」との見方を示した。
その上で「私が子どもの頃は、生理が辛いと親に言えなかった。みんなガマンしているものと思っていた。でも最近、周りを見ると結構ママに相談している子どもがいると聞くから良くなってきたと感じている」と話した。
(『わたしとニュース』より)
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