この悲惨な事故は、一体なぜ起こってしまったのか。小型船舶教習所を経営し船舶免許の試験官も務める、東京・港区議の榎本茂氏は「一番の問題は船長の自覚。安全に対する認識が浅すぎる」と指摘する。
当時、現場の海域には波浪注意報が出ていたが、出航については亡くなった船長の判断に委ねられていたという。
そして榎本氏が問題視するのは2隻の小型船に乗っていた人数だ。「乗船定員が非常に多いなというのが第一印象。国土交通省が本当に許可したのかなというのは正直なところ思います」(榎本氏、以下同)
第11管区海上保安本部によると、転覆した2隻の最大搭載人員は、平和丸が旅客12人と船員1人、不屈が旅客9人と船員1人。事故当時、平和丸には12人、不屈には9人が乗っており、いずれも定員内だった。
榎本氏は「小型船舶安全規則第75条 ここに最大搭載人員のことが書いてある。本来、定員は座席の数で決まる」と説明する。
今回転覆した船は2隻とも座席は無し
