「被害者の権利はないがしろ」家賃2200万円、26年現場を守り抜いた遺族の憤り 安福被告(69)に損害賠償提訴へ 名古屋主婦殺害事件

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 1999年11月13日、名古屋市西区のアパートで高羽奈美子さん(当時32歳)が首などを刺され、殺害された。玄関先に残されていたのは犯人のものとみられる足跡と血痕。シューズのサイズは24センチ、韓国製の女性用。

 現場を見た元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏は「侵入してすぐに土足のまま。入った時にはすでに刃物を構えていた。出てきた時にいきなり入って、いきなり攻撃にかかった」と推察した。

 血液型はB型。犯人は自らも傷を負いながら逃走したとみられ、血痕は自宅から約500メートル離れた公園の水道付近で途切れていた。のべ10万人以上の捜査員が投入されたが、容疑者の特定には至らず、長い年月が過ぎた。高羽さんにとっては苦痛の日々だった。

 しかし2024年4月、新任となった担当刑事がリストを1から洗い直し、DNA型の提出を要請。安福被告は当初は拒否したが、ほどなく提出に応じたという。結果は、現場に残された血痕とDNA型が一致。逮捕へとつながった。

 安福被告が逮捕されるも、高羽さんの心境は複雑だった。「未解決事件の遺族としてはベテランだが、犯人が捕まった遺族としては本当に初心者なので」。

安福被告を相手取り損害賠償を求める民事訴訟へ
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