「僕、泣きそうです」未解決事件を動かした新任刑事、26年待った遺族に告げられた「今日夜、逮捕します」の瞬間 名古屋主婦殺害事件

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 逮捕の報告は、どのように受けたのか。「地元の介護施設の役員をやっていて、その介護士を養成する専門学校のハロウィンパーティーが13時からあったが、12時半ぐらいに電話かかってきて、『今日の午後、全てのスケジュールをキャンセルして、今すぐ西署に来てくれ』と言われた。役員をやっているところのハロウィンパーティーだから、理由もなしに(欠席できない)。刑事さんが『西署へ来る』というのも言ってはダメで、とにかく来てくれと言うものだから、『そんな不義理はできないから、ハロウィンパーティーは20分で切り上げて、14時には行けるようにする』と言った」。

 西署を訪ねると、「刑事さんと鑑識の人だと思うが、青い制服を着た人がいた。3人で取調室みたいな所に入って、鑑識の人が『26年間お待たせしました』って言うものだから、ドキッとして、ひょっとして……。焦って電話してきたので、ちょっと動くのかなという感じはあった」という。

 そして、「『26年間お待たせしました。その後は、この刑事から詳しくご説明します』と言って、鑑識は出て行き、2人きりになった。涙目で『僕、泣きそうです』と言うものだから、『えー、泣いているやん』と日頃ならツッコミするが、あまり真剣に泣きそうな顔をしているものだから、やっぱりただことじゃないぞと思っていると、『今日夜、逮捕します』と言われた。26年もあったのに、たったそんなことで捕まるのかよ、という感じだった」そうだ。

 容疑者の特徴については高羽さんから聞いたそうだ。「『300万円の懸賞金対象ですか』と聞くと『違います』と言うから、県警の方で調べたんだなと思った。『悟さんの関係者ですよ』と言われて、『えー』と。どのみち名簿にリストがあったから見つかったんだろうから、中学の私の関係者はリストになかったと思う。高校ぐらいだったため、『高校ですか』と言ったら『当たりです』みたいな話になった。ただ、その中の女性なんてもう忘れている。『同じ部活?』と言うと、『当たりです』。同じ部活でチョコレートをもらったのは、安福しかいなかったので、『安福?』と聞いたら『当たりです』と」。

 一方で安福被告については、「事件5カ月前の同期会では、私に向かって、『私、結婚して仕事も子育てもしながら、バリバリ頑張っている』と言っていたものだから、そんな当然、結婚しているのに刺しにくるとは思わないので、びっくりした。その後は1回も会ってないし、連絡先も知らない。別に彼女に対して、僕は興味も何もないので、そんな関係で見つかってびっくりした」とする。

なぜ逮捕までに26年もの時間がかかったのか
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