「僕、泣きそうです」未解決事件を動かした新任刑事、26年待った遺族に告げられた「今日夜、逮捕します」の瞬間 名古屋主婦殺害事件

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 元徳島県警捜査1課警部の秋山博康氏はその刑事について「あっぱれだなと思う。私の口癖だが『組織は人なり』。捜査員が全員、100人いたら100人が、100%の能力も技術もセンスもある捜査員ではない。やっぱり人間だから。今回の方は本物の刑事だなと実感した。高羽さんのために絶対捕まえる。今回は現場に遺留していたDNAで犯人特定がすぐにできる。だから容疑者をずっと1人ずつ捜査しながら、唾液を取る。DNAが一致すれば即逮捕。通り魔ではなく、『今の捜査資料の中に絶対いるぞ』と1人1人容疑を固めて、そしてDNAで勝負するという強い気持ちがあったため、行き当たったのかなと思う」と評価する。

 ではなぜ、26年もの時間がかかったのか。「1999年ぐらいは、ちょっとDNAの精度が低かった。だんだん精度が高まり、『今の状況だと絶対に唾液を取ったら100%行き当たる』という強い意志で、そのリストを1件1件つぶしていったと思う。DNAは1980〜1990年代もあったが、それは100分の1とか1000分の1程度だった。今はもう世界中で1人と言えるぐらいだ。2000〜2010年ぐらいから、どんどんDNA捜査が主流になった」。

 捜査体制にも課題があるようだ。「警察は公務員であるため、人事異動がある。人事異動は警視になると1〜2年、警部になると2年ぐらい。現場でやる警部補以下は5〜7年。最初現場に行った捜査員は、やはり燃える。そういう現場を見て『よし絶対捕まえてあげる』となるが、人事異動で現場を見ていない捜査員が捜査本部に入ると、やはり実感がわかない部分もある。それが現状だと思う」。

 そんな中、逮捕に導いた担当刑事については「本部の捜査1課の特命班で、その事件を専門に専従班に入った。ずっと今までの捜査資料を見て、『今のDNAだったら人定・特定できる』という判断を持ったと思う」と推測した。

(『ABEMA的ニュースショー』より)

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