■「迅速に撤回すべき」と学会声明…來田氏の受け止め
IOCは女子競技の保護と安全面の懸念を理由に、女子競技参加者への遺伝子検査の導入を決めた。しかし、フランスのスポーツ担当大臣が、倫理的、法的、科学的にも懸念があると表明するなど、方針に疑問の声も上がっている。
日本スポーツとジェンダー学会は、新ポリシーに対し「迅速に撤回すべきだ」という声明を出している。IOCの発表を受けた際の受け止めについて、來田氏は次のように語った。
「タイミングとしては、次のロサンゼルスオリンピックの選手選考のプロセスを考えると、この時期でないと間に合わないということなのだろうとは思った。一方で、本当に遺伝子をそういうことに使ってもいいのか、スポーツ以外にも社会に投げかける問題の大きさを考えると拙速な印象だ。男女で分けることについても、今までずっと積み重ねてきた議論があるので、それをもう少し考える時間が必要だったのではないか」
三輪氏は、遺伝情報の管理の問題を指摘した。「出場資格を得るためにはこの検査をクリアしなければならないわけだが、遺伝子検査をして、その結果をどうするのか。各競技団体が最もプライバシー性の高い遺伝子情報を適切に管理できるのか」
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