■九九の暗記と「意味の理解」の境界線
例えば「3×6」という問題。九九を暗記している人は「サブロク18」と即答するが、『数学嫌いの犯人』の著者で、桜美林大学の名誉教授、芳沢光雄氏は、「暗記の前に『3円のチョコが6枚あれば18円になる』といった意味の理解が不可欠だ」と主張する。
さらに「最近は異常なことが起こっている。3を6個足したら18になるという過程を学ばないまま、呪文のように『サブロク18』という奇妙な言葉を習わされている。昔の日本は間違いなく意味を理解した上で教えていた」と危機感を示した。
また、江戸時代の数学教科書『塵劫記(じんこうき)』を引き合いに出し、「そこには『3×6』の記載がない。それは掛け算がひっくり返しても同じであることをおさらいさせる意味がある。理解してから暗記するべきだ」と述べた。
■「理解の先送り」としての暗記
