将棋の藤井聡太名人(竜王、王位、棋聖、棋王、王将、23)に糸谷哲郎八段(37)が挑戦する第84期名人戦七番勝負が4月8日、東京都文京区の「ホテル椿山荘東京」で開幕した。4連覇を目指す藤井名人に向かうのは、初の名人挑戦を決めた糸谷八段。タイトル戦初激突となる両者は、このシリーズでどのような激闘を繰り広げるのか。振り駒の結果、開幕局の先手番は糸谷八段に決まった。
前年度は激戦の連続を乗り越えて六冠を堅守し、史上最年少での「永世竜王」獲得や6年連続の最優秀棋士賞受賞など、将棋界のトップランナーとして圧倒的な強さを見せつけた絶対王者・藤井名人。つかの間の休息を経て心身をリフレッシュさせ、本局が自身にとって2026年度の初陣となる。最高峰の防衛戦で、さらなる高みを目指す新たな1年がスタートした。
一方の糸谷八段は、日本将棋連盟の常務理事という激務をこなしながら、大山康晴十五世名人以来40年ぶりとなる「現役理事の名人挑戦」という歴史的快挙を成し遂げた。類まれな早見え早指しに加え、定跡や形にとらわれない個性豊かな「力戦派」の代表格として知られている。前夜祭で「それまでのものを捨て、モデルチェンジしながら戦ってきた」と語った通り、この七番勝負にどのような作戦を準備しているのか予想がつかないところも、今シリーズの最大の注目ポイントだ。藤井名人も「未知の局面での対応力が問われる」と警戒と期待を口にしている。
対局は持ち時間各9時間の2日制。本日夕方に封じ手が行われ、あす9日の夜までに決着する見込みとなっている。絶対王者と変幻自在の挑戦者が激突する予測不能な七番勝負。運命の第一局の火蓋が、ついに切られた。
(ABEMA/将棋チャンネルより)





